ユニクロ、7000億円の壁を超える──ファストリが今期営業利益を大幅上方修正


欧米が1年前倒しで目標達成。国内も好調、中間期で2兆円の大台に乗った。

ファーストリテイリング(以下、ファストリ)は4月9日、2026年8月期(今期)の連結業績予想を上方修正すると発表した。売上高にあたる売上収益は前回予想の3兆8000億円から3兆9000億円(前期比14.7%増)へ、営業利益は6500億円から7000億円(同24.1%増)へ、純利益は4500億円から4800億円(同10.9%増)へそれぞれ引き上げた。国際会計基準(IFRS)に基づく数値であり、上方修正は今期2度目となる。

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■上期が過去最高。半期売上収益2兆円を初突破

同日発表した2026年8月期の中間期(2025年9月〜2026年2月)決算では、売上収益が前年同期比14.8%増の2兆552億円、営業利益が同31.7%増の4006億円、純利益が同19.6%増の2792億円となった。半期ベースで売上収益が2兆円を超えるのは創業以来初めてである。

上振れの主因は「ユニクロ」事業のすべての地域での増収増益だ。国内ユニクロの売上収益は5817億円(7.4%増)で、気温低下に合わせた冬物の投入タイミングが奏功し、既存店売上高(EC含む)は6.5%増となった。売上総利益率(粗利率)も54.1%と前年同期比0.8ポイント改善した。

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■欧米が成長エンジン。中国も復調

より大きな押し上げ要因は海外だ。海外ユニクロ事業の売上収益は1兆2413億円(22.4%増)、事業利益は2330億円(37.4%増)に達した。欧州・北米はともに2桁の増収増益で、欧州「売上5000億円」「北米3000億円」という中長期目標をそれぞれ計画より1年前倒しで達成する見込みとなった。一時踊り場を迎えていた中国大陸でも、旧正月商戦での春物・通年商品の販売強化が効き、増収・2桁増益に転じた。

■IFRSとは何か

ファストリの決算数値は「国際会計基準(IFRS)」で開示されている。IFRSは欧州を中心に世界140超の国・地域で採用される会計ルールで、日本基準とは減損処理や収益認識の方法が異なる。日本の上場企業の約300社がIFRSを任意適用しており、多国籍展開する企業ほど採用が増えている。

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■配当も大幅増。6年連続最高益へ

業績上方修正に合わせ、年間配当金も従来予想の540円から640円へ引き上げた。前期の500円から140円の増配となる。6年連続の最高益更新が視野に入る。なお、中東情勢については今期の素材調達がすでに完了しており、事業への影響は「極めて限定的」(柳井正会長兼社長)としている。


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info@retail-spy.com
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