ニチリョク、業績好調、連騰!

順位コード会社名終値前日比
17578ニチリョク66315.71%
前日比値上がり率10%超銘柄

11月13日、小売セクターで株価が前日比10%超動いた銘柄は、値上がり1銘柄、値下がり2銘柄の合計3銘柄だった。
値上がり率のトップは、ニチリョク(7578)。株価急騰の主な理由は、2022年11月10日に発表した2023年3月期第2四半期(4-9月)の決算で、経常利益が前年同期の赤字から黒字に転換したことによる。
具体的には、同期の経常利益は1億3800万円の黒字となり、前年同期の5600万円の赤字から大幅に改善した。
7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比89倍の8900万円と大幅増益。終活セミナーやイベントの本格開催が寄与したとみられる。
通期の経常利益計画は2億6000万円で、第2四半期の実績から53.1%の進捗率となっている。
この決算内容が投資家の期待を上回り、ニチリョクの株価が大幅に上昇した主因と考えられる。

順位コード会社名終値前日比
13135マーケットエンタープライズ1,114-13.71%
22681ゲオホールディングス2,171-12.67%
前日比値上がり率10%超銘柄

値下がり率のトップは、マーケットエンタープライズ(3135)。
株価暴落の主な理由は、2022年11月10日に発表した2023年6月期第1四半期(7-9月)の決算で、経常利益の赤字が前年同期から拡大したため。
具体的には、同期の経常損失は2億6300万円の赤字となり、前年同期の7000万円の赤字から赤字幅が大きく拡大した。
7-9月期(第1四半期)の売上営業損益率は前年同期比で悪化。
この決算内容が投資家の期待を大きく下回り、マーケットエンタープライズの株価が急落した主因と考えられる。経常赤字の拡大による業績の悪化が嫌気されたかたち。

値下がり率の2位は、ゲオホールディングス(2681)。株価暴落の主な理由は以下の2点だと考えられる。
1点目は、2022年11月10日に24年3月期の業績予想を上方修正したものの、株価には材料出尽くし感が強まったこと。業績予想の上方修正自体は好材料だが、すでに株価に織り込まれていたため追加の買い材料にはならなかった。
2点目は、同日に株主優待制度の廃止を発表したこと。より公平な利益還元を目的とした措置だが、株主優待の廃止が嫌気され株価にマイナスの影響となった。
業績予想上方修正の効果は限定的で、むしろ株主優待廃止が意外なネガティブ材料となり、ゲオHDの株価が大幅に下落した要因だと分析できる。