九州・沖縄エリアを地盤とする総合スーパー大手のイオン九州(証券コード:2653)は、2026年3月24日、2026年2月期(2025年3月〜2026年2月)の通期業績予想を上方修正すると発表した。注目の経常利益は従来予想の101億円から115億円へ引き上げられ、前期比で4.3%の増益見通しとなった。
上方修正の内容
今回の修正のポイントは大きく2つある。
① 経常利益を大幅に上方修正
経常利益の新予想は115億円。1月に発表していた従来予想(101億円)から実に13.9%もの大幅な引き上げとなった。前期(2025年2月期)の実績110億円と比べても4.3%の増益予想で、収益性の改善が鮮明だ。
② 売上高は小幅に下方修正
一方、売上高の新予想は5,471億円。従来予想(5,510億円)からは0.7%の下方修正となった。ただし前期実績(5,316億円)との比較では2.9%増収を見込んでいる。売上よりも利益の”質”が向上している格好だ。
業績数字を一覧で確認
| 項目 | 前期実績(2025/02) | 従来予想(2026/02) | 新予想(2026/02) |
| 売上高 | 5,316億円 | 5,510億円 | 5,471億円 |
| 営業利益 | 105億円 | 106億円 | 107億円 |
| 経常利益 | 110億円 | 101億円 | 115億円 |
| 当期純利益 | 60億円 | 53億円 | 59億円 |
小売業界における位置づけ
イオン九州は、イオングループの九州・沖縄エリアを担う中核子会社。総合スーパー(GMS)や食品スーパー、ドラッグストアなどを展開し、地域住民の生活インフラとして定着している。近年は食品・日用品需要の底堅さに加え、コスト管理やデジタル化への取り組みが奏功し、利益面での改善が続いてきた。
今回の上方修正は、売上が当初見通しをやや下回る中でも利益を大きく伸ばしている点が特筆される。収益構造の効率化が進んでいることの表れとみることができるだろう。
注目の決算発表へ
正式な本決算の発表は今後予定されており、今回はあくまで「業績予想の修正」にとどまる。ただし、従来予想から13.9%増という経常利益の上振れ幅は市場へのサプライズとなる可能性がある。
九州・沖縄の小売市場でシェアを持つイオン九州の動向は、地域経済の先行きを占う意味でも注目だ。




